イベント車両を目立たせる手段として、イラストや広告を印刷したフィルムをラッピングすることがあります。同様にイベント車両を目立たせる手法であるペインティングに比べると、ラッピングはイベント車両にフィルムを張り付けるだけであるため、イベントが終わった後はフィルムをはがせば、簡単に後片付けができるというメリットがあります。また、フィルムを貼ることにより、ラッピングカーの車体が紫外線や物理的なダメージから守られるということも、細かいことですが大きなメリットとなります。ただし、ラッピングはペインティングよりもコストが高くなる傾向にあるというデメリットもあります。
特に宣伝効果の高い大型車両であるほど、この問題は大きくなります。さらに、長年使用して塗装が劣化してきた車両を使用した場合、フィルムをはがす際に塗装も一緒にはがれてしまうことがあるため、イベント車両の選定にも気を遣う必要があります。この他にも、ラッピングはペインティングよりも耐用年数が低いことや、フィルムを貼った下地がダメージを受けた場合、フィルムをはがさないと補修ができないことなどの問題点もあります。しかし、短期間のイベントにだけ使用するというのであれば、あまり大きな問題にはならないはずです。
ただし、フィルムの素材によっては、洗車機で傷がついたり、フィルムがはがれたりすることや、ワックスなどを使用することでもフィルムにダメージが出る場合もあるため、長期のイベントで利用するという場合は注意しなくてはなりません。
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